飛行場にて

今、自分は飛行場の搭乗口近くの控え場所にいる。据付のテレビに見入っている中年の男性は、脇においた自分のかばんに手をやりながら、搭乗の案内があるまでぎりぎりテレビを見ておこう、と心に決めている様子。売店では30代の女性が、めの前でどのサンドイッチを買おうか迷っている青年を、じろっと見ている。搭乗口の航空会社の地上職員は、そろそろ優先客の登場を始めるべきか相談をし合っている様子。
僕の父親は今から38年前にお見合いで結婚した。相手である母親も同郷で、当時中学校の先生をしていた。中学の先生であったのだから、担任クラスを教えることと同時に専門の教科も教えていたらしい。2人の間には子供二人ができ、それが兄と僕だった。
自分は地味でじっくり一人でやる作業が苦にならない性格をいかして、人が嫌がる分野で活かせる仕事を考えていた時期があった。
転校を繰り返していた頃、新しい街に来たとき自分がいままでいた環境のありがたさに気付く。新しい友達との関係作り、先生の癖を学んで、学校生活をうまくやり過ごすこと、その地域の常識を学ぶこと、全てが面倒だった。でも、新しい土地を回ることは楽しかった。地図をみて、場所と場所のつながりを確認するのは楽しいと思った。



・道端で蟻や虫が動いている様をみて、じっと観察してしまい気がついたら通りがかりの女の人から失笑をかった経験がある。
・庭に咲いている草花をみて、図鑑でそれが何か確認したいと思ったことがある。その草花をみて、自分で全部鉛筆で書いてみたことがある。

広瀬川で石を積み上げていって簡易ダムを作り、流れを止めてみようと頑張ったことがある。

どれも地味でじっくり一人でやって十分楽しめるものだなぁと気付く。

それでも、小学校3年から始めたバスケットボールを通じて、他の皆とのつながりでゲームを進める楽しみを知りました。バスケットは、常に走り続けることが求められるスポーツのひとつなので、ふだんの走りこみが非常に重要です。走りこみだけは地味な作業ですが、一旦コートに立てば、他の人との連携プレーの練習が始まります。次に相手がどの位置に動くか、指示・判断して瞬時に次の自分の動きを決めます。疲れてくるとこの瞬間のプレーを支える正確な動きが乱れてきます。


話がそれましたが、引き続き考えます。