Henri Cartier-Bressonで連休最後のしめくくり


前から行きたかったHenri Cartier-Bressonの展示を見に、国立近代美術館へ行ってきました。一番興味があったのは、中国の1948年〜1949年の写真。毛沢東率いる共産党軍が蒋介石率いる国民党を台湾へ追う歴史的瞬間を追った当時の写真を見ることでした。展示されていた写真は、着る物も粗末な共産党側と、軍服で見た目統率が取れている国民党軍が、対照的に撮影されていて興味深いものでした。歴史が動いたあの時代に、よくぞその現場にBressonがいたものだなと、なぞも深まりました。その他、アメリカ1947年、イリノイ州シカゴの鉄道高架下の子供の写真など、印象に残る写真の数々をみて、自分の写真撮影意欲を刺激されました。

ある国をその国自体と比べて、その違いを見極めつつ連続性を見破ろうとすることほど、物事を明らかにするものはない

これはBressonがいろいろな国の撮影を通して、その国の何気ない日常から、実は国の慣習や歴史、今の問題を表現していることに対する、ある記者の質問に対するBressonのコメントです。本当に言いたいことは何だったのか、いまや本人がいないから分りませんが、何か自分が普段考えている自分の考えや視野の狭さといった課題に対する答えを言っている気がしました。

追記:
宮崎駿の息子が初監督で作ったゲド戦記を見ました。感動作品のはずですが、とくに感動できず。涙は次回の名作までとっておきます。