コーヒー

私はコーヒーを好んで飲まない。小学校の頃の記憶に遡ると、それは好き嫌いからきているわけではなく、その当時のある知り合いの一言がきっかけだった。
当時私はミニバスケットボールの少年団に所属し、日々コートと家を往復していた、というのは言い過ぎで週4回ていど練習はしていた。練習の指揮は地元のバスケットボール経験者が行うのが通常で、年齢的にも20才台の学生から40才台のサラリーマンまで幅ひろかった。そんなコーチの存在は私を含む小学校生には信じて疑わない絶対的なものだった。コーヒーをめぐる話はここから始まる。